牡蠣と言えば冬の味覚というイメージを持つ人が多いでしょう。
しかし、岩手県の陸前高田には春に味わえる絶品牡蠣があります。
その名も「雪解け牡蠣」
この記事では、雪解け牡蠣の特長や魅力を徹底解説します。
知る人ぞ知る、春にだけ楽しめる最高の牡蠣に興味がある人はぜひ最後までご覧ください。
春に旬を迎える雪解け牡蠣とは
雪解け牡蠣とは、岩手県陸前高田市の佐々木商店から販売されている春に旬を迎える特別な真牡蠣のことです。
一般的に真牡蠣の旬は11~4月と言われています。
しかし、真牡蠣が本当に美味しいのは夏の産卵に向けて大きく身をつける春の時期です。
そんな春の牡蠣を商品化したのが佐々木商店の「雪解け牡蠣」です。
雪解け牡蠣は佐々木商店の商標登録品で、手間を惜しまず育てた絶品牡蠣はテレビなどでも多数取り上げられてきました。
ハチイチ商店からの一言 日本テレビ系列「満天青空レストラン」「スッキリ」テレビ朝日系列「朝だ!生です旅サラダ」など、その他さまざまなメディアで取り上げられています。 |
現在はふるさと納税の返礼品にも選ばれている、陸前高田を代表する海産物です。
どうして雪解け牡蠣は市場に出回らないの?
日本で食べられている牡蠣は真牡蠣と岩牡蠣の2種類です。
現在は品質にバラつきのでやすい天然物より、厳重な管理の元育てられた養殖物の方が多く流通しています。
岩牡蠣は夏に旬を迎える牡蠣として知られていますが、一般的に流通しているのは冬に旬を迎える真牡蠣です。
そのため、「牡蠣=冬の食べ物」として広く知られています。
冬に高まった牡蠣の市場価値は春の訪れと共に下がるので、わざわざ価値の下がる春に牡蠣を水揚げする業者は多くありませんでした。
このような理由から本当の旬を迎えた春の牡蠣は漁師だけが味わえる秘蔵のものだったのです。
雪解け牡蠣が美味しい理由
雪解け牡蠣が美味しいのは、何も春に水揚げするからというだけではありません。
広田湾の海と、牡蠣を育てる人の手の両方が揃ってはじめて絶品の雪解け牡蠣が育ちます。
続いては、雪解け牡蠣が美味しい理由についてみていきましょう。
雪解け水によるスプリングブルームが起こるから
春の広田湾は、山からの雪解け水が流れ込みスプリングブルームという現象が起こります。
スプリングブルームとは、雪解け水と共に海へと流れてきた植物プランクトンが湾内で大量発生することです。
餌となる植物プランクトンが豊富な春の広田湾は、産卵の時期に向けて多くの栄養を蓄えようとする牡蠣にとって理想的な環境と言えます。
海の栄養を豊富に取り込むから
春になると暖かな太陽光で海面温度は上がるものの、海中の水温は一年で最も低くなります。
海中の水温差や偏西風を受けて立つ波によって、海の中がぐるぐるとかき混ぜられた状態となるのも春の海の特長です。
これによりスプリングブルームで大量発生した餌が、海中でかき混ぜられて牡蠣ひとつひとつに行き届きます。
牡蠣は自発的に餌を求めて動けないため、適度な海流は欠かせません。
春に発生する海流のおかげで、牡蠣に餌が行き渡り大きく身を育てるのです。
手間をかけて育ててるから
牡蠣の本当の旬が春だといっても、何もせずただ春を待つだけでは美味しい牡蠣は育ちません。
雪解け牡蠣を販売する佐々木商店では、春に牡蠣を水揚げするためさまざまな手間をかけてじっくりと養殖を行います。
高い品質を維持するための手間を惜しまないからこそ、美味しい牡蠣が育つのです。
一般的な牡蠣養殖との違い
日本には広島や宮城、岡山など牡蠣の名産地がありますが、それらの有名な牡蠣と雪解け牡蠣の大きな違いは、ひとえに「徹底した養殖へのこだわり」と言えます。
一般的な牡蠣の養殖(※)では、ホタテ貝の殻に牡蠣の幼生を採苗し、干潟の棚である程度大きくなるまで育てます。
育った牡蠣をホタテ貝から外して、1つずつ針金でつるし筏養殖を開始。1年、もしくは2年かけて大きく育て水揚げします。
雪解け牡蠣は一般的な養殖方法に加えて以下のような工程を行います。
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幼生の間引き
数を減らすことでひとつひとつに栄養を行き渡らせるため -
湯温処理
育った牡蠣をお湯に浸け、牡蠣の栄養を横取りするわかめやムール貝などを駆除する -
1年目と2年目で養殖場を移動させる
その時期に適した環境と栄養を持つ海域で牡蠣の殻を大きく育てるため -
出荷前の付着物処理
出荷前に手作業で付着物を取り除き、ネットに入れて殻の成長を止め栄養豊富な海域で身を大きく育てる
ハチイチ商店からの一言 佐々木商店では、湯温処理も養殖場の移動も牡蠣棚一本ずつ手作業で行っています。時間的にも体力的にも大変な作業のため、ここまで労力をかける養殖場は多くないそうです。 |
牡蠣養殖にこれほど手間をかけるのは珍しく、これこそ雪解け牡蠣の美味しさや大きな身を育てる秘訣と言えるでしょう。
雪解け牡蠣の味と身の特長
雪解け牡蠣には味と身、2つの特長があります。
味の特長は、牡蠣特有のえぐみが少なく爽やかな潮の香りや濃厚でクリーミーな旨味を味わえる点です。
海のミルクとも称される牡蠣。
雪解け牡蠣は特に甘みを感じやすいため生牡蠣で美味しく食べられる他、歯ごたえの良い貝柱は焼き牡蠣にすると絶品です。
身の特長は何といっても、その大きさです。
殻が大きいだけでなく中身いっぱいに詰まった身の大きさにも注目してみてください。
ギュッと詰まった身は加熱しても縮みにくく、食べ応え抜群ですよ。
雪解け牡蠣を販売している佐々木商店とは
牡蠣養殖に全力投球していると言っても過言ではない佐々木商店。
どのようなお店なの?と気になる方も多いのではないでしょうか。
佐々木商店店主の佐々木学さんは、親子三代で牡蠣漁師として育ってきた根っからの漁師さんです。
しかし、東日本大震災により養殖場が流出、陸前高田も大きな被害を受けました。
震災後は地域とお店の復興を目指し勢力的に活動され、平成24年に現在の佐々木商店を設立。
牡蠣養殖にどこまでもこだわり、雪解け牡蠣を陸前高田のブランド牡蠣として確立させました。
近年、物の価値は「何を買うか」から「誰から買うか」と付加価値を求める傾向にあります。
ただ美味しい牡蠣を買いたいというだけでなく、牡蠣にどこまでもこだわる熱い人から美味しい牡蠣を買いたいという人が雪解け牡蠣に辿り着くのかもしれません。
佐々木商店・佐々木学さんがおすすめする雪解け牡蠣の食べ方
続いては、佐々木商店 店主の佐々木学さんに聞いたおすすめの食べ方を紹介します。
電子レンジで作る簡単蒸し牡蠣
「生牡蠣特有の香りやえぐみが苦手」という方におすすめだという蒸し牡蠣。
殻から取り出した牡蠣に少量の料理酒をかけて耐熱皿に乗せラップをし、600w3分加熱するだけで完成です。
しっとりホクホクの牡蠣を味わうことができます。
ハチイチ商店からの一言 実は佐々木さん、牡蠣漁師だけど生牡蠣が苦手なんだとか。 生牡蠣が苦手な人でも、牡蠣の美味しさをしっかり味わえる蒸し牡蠣がイチオシだそうです。 |
魚焼きグリルの焼き牡蠣
表面をカリっと焼き上げた焼き牡蠣を食べたい人は、魚焼きグリルで調理してみてはいかがでしょうか。
殻付きの牡蠣を魚焼きグリルに置いて、口が開くまで焼くだけで完成です。
醤油やポン酢などお好みの調味料をかけて、溢れる牡蠣のエキスまで残さず召し上がってみてください。
炙り牡蠣
焼きの良さと生の良さ、両方を味わいたい人には炙り牡蠣がおすすめだそうです。
ガスバーナーで表面をカリカリになるまで焼くと、外側は焼き牡蠣の香ばしさ、中は生牡蠣のクリーミーさを1度に味わうことができます。
【お取り寄せ】雪解け牡蠣のおすすめ通販商品
ハチイチ商店では、全部で4種類の雪解け牡蠣セットをご用意しています。
Sサイズは1年物、Lサイズは2年物の雪解け牡蠣です。
商品は冷蔵で発送され、牡蠣剥きナイフ・軍手・剥き方ガイドが付属されているので、届いた日にすぐ食べられます。
Lサイズ(10個入り)
2年じっくりと育てたLサイズの雪解け牡蠣が10個入ったセットです。
2~3人で食べる際におすすめ。
Lサイズは特に食べ応えがあるので、1人3~5つでもお腹いっぱいになります
Lサイズ(15個入り)
同じく2年物の雪解け牡蠣が15個入ったセットは4~5人前。
焼き・生・炙り・鍋などさまざまな料理で雪解け牡蠣を味わえる大入りセットです。
Sサイズ(15個入り)
1年物のSサイズが15個入ったセットは、2~3人前。
雪解け牡蠣は加熱しても身が縮みにくいので、Sサイズでも満足感を味わえます。
蒸し牡蠣や牡蠣鍋にもおすすめです。
食べ比べセット(Lサイズ5個、Sサイズ10個)
Lサイズの2年物とSサイズの1年物はそれぞれ味わいに違いがあります。
両方を味わいたい人は食べ比べセットがおすすめです。
3~5人前なので、皆で牡蠣を囲んで楽しく食べ比べてみてください。
大人気の雪解け牡蠣!通販はいつまで購入できるの?
ハチイチ商店では3月下旬より雪解け牡蠣の予約がスタートします。
その後、牡蠣の育ち具合をチェックしながら順次出荷予定です。
雪解け牡蠣の水揚げは4月~5月にかけての1ヵ月半ほど。
5月中ほどまで水揚げされるものの、受注生産なので雪解け牡蠣がなくなり次第通販も終了します。
絶品雪解け牡蠣をお取り寄せして自宅で楽しもう
豊かな漁場と牡蠣養殖への情熱を持つ人々の手により育てられた雪解け牡蠣。
これまでに味わったことのない牡蠣の美味しさを体験したいという人は、ぜひハチイチ商店から雪解け牡蠣をお取り寄せしてみてください。
ハチイチ商店からの一言 |