ねぶた漬とよく似た名物漬物に北海道の松前漬があります。 知名度も高く、名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
松前漬も醤油ベースで漬けられており、食べたことのある人は「ねぶた漬と何が違うの?」と思うことも少なくありません。
ねぶた漬と松前漬の決定的な違いは、使っている素材にあります。 ねぶた漬が海の幸と山の幸、両方をふんだんに使っているのに対して、松前漬は数の子、昆布、するめなどの海の幸のみを使った漬物です。
山の幸を使った歯ごたえの良さはねぶた漬特有もの。 青森の陸海の旨味を漬け込んだのがねぶた漬、北海道の海の幸を詰め込んだものが松前漬と覚えておきましょう。
つがる漬との違い
松前漬以外にも、ねぶた漬によく似た漬物があります。 それが、津軽周辺の郷土料理として人気のつがる漬です。つがる漬は、松前漬と同じく海の幸を使った醤油ベースの漬物。
同じ青森県の名物漬物ですが、山の幸の有無でねぶた漬とつがる漬を見分けることができます。
青森県民には「味よし」が人気
定番土産として他府県民からも人気のねぶた漬ですが、実は青森県民にとっては贈答用として認識されているそうです。
青森県ではリーズナブルな「味よし」という漬物が人気。 味よしはねぶた漬と同じ醤油ベースの漬物ですが、数の子の量が少なめでかたまりではなく魚卵の粒が入っています。
そのほか、ねぶた漬に比べて大根やきゅうりなどが多く入っているのも特徴です。地元のスーパーなどでも気軽に購入できます。
味よしもねぶた漬も製造元は同じ会社で味付けもほぼ同じなんだとか。 青森県民のねぶた漬愛は、味よしがルーツとなっているようです。
ねぶた漬を手懸けるヤマモト食品とは
松前漬やつがる漬は地域の郷土料理ですが、ねぶた漬はヤマモト食品という会社の登録商品だとご存知でしょうか。
ねぶた漬や味よしはヤマモト食品が開発・販売を手懸けており、商標権も取得しています。
続いては、ねぶた漬の生みの親であるヤマモト食品について、どのような会社なのかみていきましょう。
創業87年 青森の老舗漬物店
ヤマモト食品は1935年創業の水産加工会社です。 青森で水揚げされた新鮮な海産物を加工販売しており、ねぶた漬や味よし以外にもあかもくや数の子の販売でも知られています。
ねぶた漬と味よし、実は先に開発されたのは一般家庭向けの味よしでした。 青森県に古くから伝わるきゅうりなどの根菜を粘り気の強い昆布とあえて食べる風習に着目して生まれたのが味よしです。 ご飯との相性抜群の味よしは瞬く間に青森の家庭の味となりました。
その後、青森県の特産品として全国へアピールすべく生まれたのがねぶた漬です。
数の子の存在感が際立つねぶた漬は、味や食感の良さに加え漬物なのに高級感を味わえることから全国の百貨店などでも取り扱われることに。
今や多くの支持を集めて、今や青森県を代表するお土産品として扱われています。
さまざまな企業とのコラボ商品も展開
ヤマモト食品は、青森県に本社を構える老舗ですが、常に新しいものを生み出す前進的な企業でもあります。
今や青森の顔とも言える存在となったねぶた漬は北東北イオンでおにぎりに商品化。 県民の愛するねぶた漬が、おにぎりの具材となってどこでも気軽に食べられるようになりました。
また、家庭の味として親しまれる味よしは岩下の新生姜に続いて八幡屋礒五郎とコラボしたことも県民にとっては記憶に新しいのではないでしょうか。
「味よし 岩下の新生姜入り」は、生姜のアクセントが活き、よりご飯に合う漬物として人気を集めています。
「味よし八幡屋礒五郎七味唐からし入り」は、辛味と香りの調和のとれた七味唐辛子が活き、こちらもご飯に会う漬物として人気を集めています。
ハチイチ商店おすすめのねぶた漬アレンジレシピ
白いご飯と相性抜群のねぶた漬ですが、そのまま食べる以外にも一手間加えるだけでより美味しく味わうことができます。
続いては、ハチイチ商店がおすすめするねぶた漬のアレンジレシピを紹介していきます。
そうめん
醤油ベースのねぶた漬はそうめんにもぴったり。 マンネリしがちな素麺が、一手間加えることで栄養満点の逸品に大変身します。
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きゅうりを刻む
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やや薄めにした麵つゆに刻んだきゅうりとねぶた漬を入れて混ぜる
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茹でて冷やした素麺にかける
きゅうりを追加すると、よりパリパリとした食感が楽しく風味が良くなります。 お好みで、ごまや海苔をトッピングしても美味しいですよ。
納豆
ねばねば食品の代表格である納豆も、ねぶた漬との相性抜群。 ご飯がより進む味になります。
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納豆に付属のタレを半分入れる
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ねぶた漬大さじ2程を入れてよく混ぜる
たったこれだけです。ねぶた漬自体に醤油味がついているため、付属のタレは少な目でOK。 薄味が好みの場合は、付属のタレはいれなくでもよいです。
冷ややっこ
淡泊な冷ややっこにも醤油ベースのねぶた漬がよく合います。 お酒のアテとして特におすすめです。
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冷ややっこにねぶた漬を乗せる
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お好みで青ネギや生姜、ごまなどをトッピングする
ねぶた漬の味があるので、醤油などは不要。 さっぱりしているので、夏バテや食欲が落ちている時にも口あたりが良く食べやすいですよ。
パン
ねぶた漬は、実はパンにも合います。 どのようなパンでも良いですが、おすすめは香ばしさの強いフランスパンやバタール。 サクサク食感とねぶた漬のパリポリした歯ごたえが絶妙にマッチします。
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パンにバターやマーガリンを塗る
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ねぶた漬を乗せる
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マヨネーズをかけて2~3分程トースターで焼く
お好みでマヨネーズにマスタードや辛子を混ぜるのもおすすめです。 意外な組み合わせですが、病みつきになること間違いありません。
ハチイチ商店からの一言
青森県では、コッペパンにねぶた漬を挟んだものが売られているそうです。ぜひ一度騙されたと思って試してみてください。
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【お取り寄せにおすすめ】厳選ねぶた漬通販商品
そのままでも、アレンジしても美味しいねぶた漬ですが、青森県以外では物産展や百貨店などでしか取り扱いがなく、気軽に購入できないという人も多いです。
そこでおすすめなのが、お取り寄せ。通販でねぶた漬をお取り寄せし、自宅で青森の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハチイチ商店では以下2商品を販売中。どちらも自信を持っておすすめする商品です。
特撰ねぶた漬
厳選した数の子を大きめに割って、細かく刻んだ大根やきゅうりに合わせた、高級ねぶた漬です。
数の子や昆布、するめなどの海の幸と、大根ときゅうりなどの山の幸が織りなす、奥深いうまみを味わえる逸品です。
味の特徴
大根のシャキシャキとした歯ごたえと、数の子のプチプチとした食感、昆布のねばりを同時に楽しめ、ひと口食べると病みつきに。
大根と数の子の色は、じっくりと漬け込まれた証。しょうゆとかつおの風味が食欲をそそります。
おすすめの食べ方
ホカホカのごはんに乗せていただくと、白米の柔らかさに特撰ねぶた漬の歯ごたえのある食感にぴったりです。
パスタに合わせると、大人風味の贅沢でシンプルな和風パスタになります。
晩酌では、華やかな香りの吟醸酒に合わせてみては?今日のおうち飲みを、とっておきの時間にしてくれます。
ねぶた松前漬
袋を開けると、するめやにんじんと一緒にゴロっと出てくるのは、存在感たっぷりの数の子。
その大きさと多さに、思わず笑顔になります。 とろっとした甘辛い調味料と素材のうま味が合わさって、“自宅のキッチンでは作れない美味しさ”を味わえる逸品です。
味の特徴
口に入れた途端に感じるのは、昆布風味の甘辛い醤油のうま味。ひと口噛みしめると、するめとにんじんの歯ごたえに続いて、調味液がしみ込んだ大ぶりの数の子のプチプチとした触感を楽しめます。
気が付くと、最後のひとかけらもお皿に残っていない程の美味しさです。
おすすめの食べ方
食卓では、ごはんにかけていただくのがおすすめ! 白米のほのかな甘さが、松前ねぶた漬の甘辛さにぴったりです。
晩酌では、そのまま日本酒と合わせてもよし、冷ややっこに乗せてもよし。 今日のおうち飲みを、とっておきの時間にしてくれます。
日本酒は、きりっとした純米酒にぴったりです。
お取り寄せで青森の味を堪能してみて
青森県のソウルフードねぶた漬について紹介しました。青森の海と山の幸がたっぷりつまったねぶた漬は一度食べると忘れられず、どこか懐かしさすら感じる魅力があります。
ハチイチ商店からの一言 海の幸と山の幸の旨味と楽しい食感が絶妙にマッチしたねぶた漬は、都会の洗練された料理にはない温かさがあります。 ただ美味しいだけでなく、どこかホッとするような味は日々を忙しなく過ごしている人にこそ味わってほしいです。ぜひ青森県民に長く愛される地元の味をご賞味ください。 |