インタビュー記事

喜多方の風土を詰め込んだ日本酒を造り続ける『合資会社 大和川酒造店』

喜多方市大和川酒造店

本記事は、ハチイチ商店で販売している商品の生産者様にインタビューを行い、その会社の歴史や、商品へのこだわり、ものづくりへの思いをご紹介しています。

今回は、合資会社 大和川酒造店の佐藤さんにお話を伺いました。

『大和川酒造店』の歴史

大和川酒造店外観

合資会社 大和川酒造店(以下:大和川酒造店)は喜多方市字寺町にある日本酒を造る酒造屋さんになります。

江戸時代中期の寛政2年に創業した大和川酒造店は、230年以上の歴史を持っています。現在の会長は9代目弥右衛門(やうえもん)さん。

この弥右衛門という名前は初代から代々襲名してきたというから驚きですね。ゆくゆくは佐藤さんが10代目弥右衛門を襲名する予定です。

大和川酒造店弥右衛門

大和川酒造店のルーツは奈良県にあると言われているそうです。江戸時代に会津藩が経済発展のために近江の方から呼んだ商人や職人の中にご先祖様もいたのだとか。

大和川というのは奈良県に源流を持つ川の名前です。その名にちなんだ大和川酒造店は、喜多方の酒造りの歴史とともに歩んできました。

大和川酒造店の日本酒は定番だけでも20種類以上あり、国内だけではなく、アメリカ、カナダ、ブラジル、台湾、オーストラリア、イギリスなど国外でも販売されています。

独立行政法人 酒類総合研究所が清酒の品質向上を目的に毎年行う全国新酒鑑評会では、8年連続金賞を受賞するなど評価されており、年間で30万ℓ(一升瓶16万本分)の日本酒を生産しています。

佐藤さんは高校卒業後上京し、IT企業や酒問屋などで経験を積むと、26歳の時喜多方に戻り、大和川酒造店で働きはじめらました。

喜多方の風土が作り上げる日本酒

大和川酒造店は喜多方の「地の米、地の水、地の技術」にこだわっています。

この3つにこだわることで、深い味わいのある美味しいお酒ができあがります。

大和川ファームで作る「地の米」

大和川酒造店田んぼ

大和川酒造店は別法人で大和川ファームを運営しています。酒造りに使うお米にもこだわりたいと、約20年前から喜多方での稲作にも取り組み始めたのです。

田んぼの総面積は50町歩。日本酒の原料となる酒米をすべて大和川ファームで育てたもので賄えるほどに大きくなりました。

しかも酒米だけではなく食用のコシヒカリまで作っているというから驚きです。

大和川酒造店は、自分たちで育てたお米でお酒を造る酒造屋さんなのです。

喜多方の歴史を育んできた「地の水」

大和川酒造店水

日本の水は飲みやすい軟水ですが、喜多方の水は他県と比べてもより軟らかく美味しいのだとか。喜多方と言えば喜多方ラーメン。

地の水を使ったラーメンがあれだけ美味しいのですから、同じ水を使ったお酒だって美味しいに決まっています。

喜多方の産業を育てたのは、この豊かな水だと佐藤さんは言います。

お酒も醤油もお米も作れて、それらが美味しいとなれば人が自然と集まります。そうして、喜多方の地は発展してきました。

喜多方にとって水とは本当に大切なものなのです。しかも、同じ喜多方の地の水で育ったお米が日本酒の原料に使われています。地の水の掛け合わせによって、より味わい深いお酒ができるのです。

江戸時代から受け継がれる「地の技術」

大和川酒造店酒造り

ここ20~30年の技術の進歩は目覚ましいものであるそうです。

そこで大和川酒造店では、江戸時代から続く酒造りの技術を踏襲しつつ、新技術を取り入れながらお酒を造っています。

新潟出身の杜氏に学び、その技術をベースに新しい技術にもどんどん挑戦しています。

若い杜氏、若い蔵人でこれからも挑戦を続けますと話してくれました。

佐藤さんが考える、お客様への思いと今後の「日本酒文化」

大和川酒造店

最後に、お客様への思いやこれからのことについて佐藤さんにお聞きしました。

地の米、地の水、地の技術と喜多方の風土を詰め込んだ、喜多方でしか作れない日本酒を飲んでもらい、美味しいと思ってもらえたら嬉しいです。

そして、喜多方に来てもらって、喜多方を生み出した豊かな水を味わったり、その水を使ったラーメンを食べたり、観光したりしてほしい。

喜多方でしか作れない日本酒をきっかけに喜多方に来てもらい、喜多方の良さを味わってほしいですね。

また、お酒は文化と共に成長してきたものです。文化があるところに日本酒がある。その文化とともに日本酒を発展させていきたいです。そして、さまざまな文化を味わいながら、日本酒を味わってほしいと思います。

大和川酒造店としては、地の米、地の水、地の技術に「地のエネルギー」を加えた唯一無二の酒造りに挑戦していきたいです。

今回は大和川酒造店の佐藤さんにお話を伺いました。

佐藤さん、ありがとうございました。

 

ハチイチ商店店主佐藤津世志

ハチイチ商店/
店主

喜多方の風土をこれでもかと詰め込んだ日本酒。お酒に強くない筆者でも飲みやすい銘柄もありました。日本酒の飲みやすさはお料理に左右されることもあるのだとか。美味しい組み合わせを見つけるのも一つの楽しみ方ですね。

 

大和川酒造商品

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